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アブドゥル ガフール モスク(Abdul Gafoor Mosque)

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アブドゥル ガフール モスク(Abdul Gafoor Mosque)は、リトルインディアにあるタミル系イスラム教徒の歴史を伝える国定記念物です。「マスジッド(Masjid)」はモスクを意味するため、名称を「マスジッド アブドゥル ガフール モスク」と重ねて呼ぶ必要はありません。白と緑の外観、正面入口の放射状装飾、異なる文化の意匠を組み合わせた建築が見どころです。ここでは、歴史、建築の見方、見学時間と服装、場所・行き方を紹介します。

アブドゥル ガフール モスク(Abdul Gafoor Mosque)はどんな所?

アブドゥル ガフール モスクは、礼拝が続く現役のモスクであると同時に、一般旅行者を受け入れる歴史建築です。2025年には、モスクとイスラム教を分かりやすく紹介するヘリテージセンターも境内に開設されました。掲載写真の一部は、2021年の再修復前の配色です。

19世紀の小さな礼拝所から現在のモスクへ

この場所には19世紀半ば、南インドを中心に話されるタミル語を使うイスラム教徒の商人と、近くの競馬場で馬の世話をしていたバウェアン系住民のための木造モスク「アル・アブラール・モスク」がありました。バウェアンとは、現在のインドネシアにあるバウェアン島にルーツを持つ人々です。

1881年、法律事務所の主任書記だったシャイフ・アブドゥル・ガフール(Shaik Abdul Gafoor bin Shaik Hyder)氏が管理人となり、周囲に建てたショップハウスや物置の賃料を新しいモスクの建築費に充てました。ショップハウスとは、1階を店、上階を住居として使ってきた細長い建物です。このように宗教・慈善目的で財産を寄進し、その収益を運営に使う仕組みを「ワカフ」と呼びます。

新しい煉瓦造りのモスクは1907年に着工し、旧モスクは1910年に取り壊されました。ガフール氏が1919年に亡くなった後も工事と整備が続き、1927年までに現在につながる建物が整いました。氏を記念して、後にアブドゥル ガフール モスクと呼ばれるようになりました。

1979年7月5日にはシンガポールの国定記念物(National Monument)に指定されました。国定記念物は、国にとって重要な歴史・文化・建築を伝える建物として、法律上最も高い水準で保護されるものです。2001~2003年の大修復では、失われた小塔や外壁の装飾を復元し、2003年にURA建築遺産賞を受賞しました。

↓2006年に撮影されたモスクの外観。2021年の再修復後は白と緑を基調とした外観です。
修復後のアブドゥル ガフール モスクの旧配色
By Sengkang

入口の放射状装飾と、混ざり合う建築様式

正面入口の上にある大きな放射状装飾は、日時計とも呼ばれるこのモスクの象徴です。25本の光線には、アダムからムハンマドまで、イスラム教で重んじられる25人の預言者の名前がアラビア文字で記されています。

アブドゥル ガフール モスク正面入口の放射状装飾
By Sengkang

建築は、イスラム圏のアーチやドームを取り入れたサラセン様式と、古代ギリシャ・ローマ風の柱を使う新古典主義を組み合わせています。ベランダの開口部には花弁が5枚のように見える「五葉形アーチ」があり、柱では葉をかたどった華やかなコリント式と、縦溝を生かした簡潔なドリス式を見比べられます。外壁には三日月と星が並びます。

屋根中央の八角形の塔「キューポラ」には色ガラスの窓が入り、その上をタマネギ形のドームが覆います。キューポラとは、屋根の上に載る小さな塔状部分です。周囲のミナレット風の小塔にも注目してください。ミナレットは、伝統的に礼拝への呼びかけを行う塔を指します。

2025年開設のヘリテージセンター

境内のヘリテージセンターは、モスクの歴史とイスラム教の基本を、初めての人にも伝える展示空間です。4つの区画に分かれ、クルアーンや預言者ムハンマドについて紹介しています。クルアーンはイスラム教の聖典で、展示には古い写本の複製や、預言者の言行を伝える「ハディース」を表にした解説もあります。

見学時間・服装・参観マナー

非イスラム教徒の見学は金曜日を除く10:00~12:00、14:00~16:00が通常の目安で、入場は無料です。礼拝や行事によって変わるため、入口のVisitor Hours掲示と係員の案内を優先してください。金曜昼は「ジュムア」と呼ばれる大切な集団礼拝があり、多くの礼拝者が集まるため、観光見学は別日にしましょう。

男性は袖のある上着と長ズボン、女性は髪と首、腕、脚を覆える服装が基本です。条件に合わない場合は、入口でローブや頭を覆う布を無料で借りられます。礼拝空間へ入る前に靴を脱ぎ、祈っている人の前を横切らない、声を抑える、撮影前に係員へ確認する、礼拝者へカメラを向けないという配慮が必要です。

建築と展示を合わせた所要時間は20~30分ほどです。礼拝時間は日の動きに合わせて毎日変わるため、見学時間内でも礼拝が始まったら静かに待つか、外観を先に見てください。

アブドゥル ガフール モスクへの行き方・地図・アクセス方法

アブドゥル ガフール モスク(Abdul Gafoor Mosque)の場所や行き方・アクセス方法についてお伝えしていきます。

アブドゥル ガフール モスクの場所・マップ

↓アブドゥル・ガフール・モスク周辺マップです。近くの観光スポットやレストラン、ホテルも表示できます!このままだと少し見にくいので、地図を全画面表示にしてご活用下さいませ!!

クリックで地図が表示されます!アブドゥル・ガフール・モスク近くの観光スポットやレストラン・ホテルも表示できる高機能マップです!

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アブドゥル ガフール モスクへの行き方・アクセス・最寄り駅

住所は「41 Dunlop Street, Singapore 209369」です。最寄り駅はMRTダウンタウン線のロチョー(Rochor/DT13)駅B出口で、徒歩約3~5分です。B出口からペラ・ロード(Perak Road)を北へ進み、ダンロップ・ストリート(Dunlop Street)を右折すると、右手に白と緑のモスクが見えます。

MRT北東線・ダウンタウン線のリトルインディア(Little India/NE7・DT12)駅からは徒歩約7~10分です。バッファロー・ロード(Buffalo Road)からセラングーン・ロードを渡り、ダンロップ・ストリートを東へ進みます。初めて訪れる場合は、距離が短く駅案内にもモスク名が表示されるロチョー駅B出口が分かりやすいです。

料金・所要時間・営業時間などの詳細情報

マスジッド アブドゥル ガフール モスク(Masjid Abdul Gafoor Mosque)のチケット料金や所要時間・営業時間などの詳細情報です。

アブドゥル・ガフール・モスクの詳細情報
施設名アブドゥル・ガフール・モスク
Masjid Abdul Gafoor
お勧め度☆☆
営業時間礼拝時間外に見学できます。礼拝中は入場を控えます。
所要時間30分程度が目安
チケット
入場料金
0SGD(無料)
住所41 Dunlop Street, Singapore 209369
TEL
電話番号
+65 6295 4209
行き方
最寄駅
Jalan Besar MRTまたはRochor MRTから徒歩約5分。
公式サイトhttps://www.muis.gov.sg/community/mosque/mosque-directory/abdul-gafoor/
Eメールinfo@abdgafoor.mosque.org.sg

※上記の情報は2026年8月20日に更新されたものです。情報が古くなっている場合・不備がある場合は、大変お手数ですが、こちらよりご連絡の程、何卒宜しくお願い致します。

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カテゴリー ⇒ 観光スポット