中国旅行でネットを使う方法～無料(フリー)WiFi・海外パケット等

中国の無料(フリー)WiFiは使える？ホテルやレストランでは？

中国旅行で、ネットを使いたい！でもお金をかけたくない・・・

ただし、カフェやレストラン、空港やホテルなどに使用場所が限られるため、常にネットを使いたいという方には不向きな方法です。

中国渡航前に確認したいネット・アプリ閲覧制限

何よりもまず最初に、中国渡航前に確認しておきたいのが、中国は共産主義国家のため、ネットでの閲覧が厳しく制限(検閲)されています。

例えば、日本で普通に使える以下のサイト・アプリのサービスは、中国では使えないので注意が必要です。

• ライン(LINE)
  ※一部使える可能性有り
• フェイスブック(Facebook)
• インスタグラム(Instagram)
• ツイッター(Twitter)
• ユーチューブ(Youtube)
• ニコニコ動画
• ユーストリーム(Ustream)
• グーグルサービス全般(Google)
  ※Gmail・GoogleMAPも含む
• ドロップボックス(Dropbox)

特に、もはやインフラとなりつつあるSNSのLINEや、Faceboook、Twitterなどは、連絡手段としても良く使うため、中国国内でも使用する事を想定していると、大きな痛手となるので、注意して下さい。一部、バージョンや接続状況によりLINEが使える場合もありますが、常に制限状況が変化するため、基本使えないと思っていく事をお勧めします。

WeChatは、LINEと似た機能のアプリで、メッセージをやり取りしたり、電話をすることもできます。iPhone、アンドロイドともに公式のApp StoreやGoogle Playなどでダウンロードできますので、もし使用される場合は日本で設定しておくと良いでしょう。

中国のカフェ・レストランで無料WiFiを利用する

中国のネット閲覧制限が分かったところで、ここからは中国国内の無料WiFi事情をお伝えしていきます。

中国では、多くのカフェやレストランで無料WiFiが完備されております。

ただし、スタバやWagas(一部店舗)では、中国の携帯電話番号でのSMS認証が必要となるため、日本人旅行者には向いていないので注意して下さい。

※SMS：電話番号で受信するメール

接続方法は、至って簡単です。

• アンドロイドやiphoneといったスマホやPC・タブレットにて、
• WiFi接続画面を開き、
• 各無料スポットが提供しているログインIDを選択
• ブラウザが起動し、パスワードを入力します。
  もし中国語が表示されていたらEn（英語）を選択すると分かりやすくなります。
• これで、無料でWiFiが利用可能となります！

パスワードに関しては、カフェやレストランの店員さんに聞くと、教えてくれます。
英語例）
Can you tell me your WiFi password?
中国語例）
上网的密码是多少?

以下、中国で無料WiFiに接続できる主なカフェ・レストラン一覧です。

中国で無料WiFiに接続できる主なカフェ・レストラン一覧

カフェ・レストラン名	備考
コスタ コーヒー(Costa Coffee)	全店舗
コーヒー ビーン(Coffee Been)	全店舗
ワガス(Wagas)	一部店舗で中国の電話番号が必要
パシフィック コーヒー(Pacific Coffee)	全店舗
ジャマイカ ブルー(Jamaica Blue)	全店舗
スターバックス(Starbucks)	258店舗以上 中国の電話番号が必要
マクドナルド(McDonalds)	ほぼ全店舗 中国の電話番号が必要 制限時間:30分間

中国では、中国の電話番号でのSNS認証をしないと無料WiFiが使えないケースが多くなってきています。今後、各カフェやレストランチェーンでも拡大する恐れがあります。その場合は、個人経営や規模の大きくないカフェに行くと、パスワードのみでフリーWiFiに接続できる可能性が高いのでお勧めです。

ホテルの無料WiFiを活用する

続いて、ホテルの無料WiFiを活用する方法についてお伝えさせて頂きます。

ただし、一部のホテルでは、部屋内のWiFi利用は有料だがロビーなど共用エリアでは無料の場合もあるため、予約時に事前にチェックしておくと良いでしょう。
→中国のホテルを確認
※各ホテル詳細ページに、WiFiが無料かどうか等が記載されていますので、宿泊前にチェックして下さい。

中国の空港のフリーWiFi事情

中国の以下の空港では、フリーWiFiが利用できます。

• 北京首都国際空港
• 上海浦東国際空港
• 上海虹橋国際空港
• 杭州蕭山国際空港
• 福州長楽国際空港

また、上記の空港で無料WiFiを利用するためには、2つの方法があります。

• カスタマーサービスセンター（Customer Service Center）での申請
• WiFiパスワード発行端末機の利用

一番手っ取り早い方法が、カスタマーサービスセンターでの申請です。WiFiパスワード発行端末機は数が少ないため、空港内で探す時間がもったいないです。そのため、最寄りのカスタマーサービスセンターで、申請をする事をお勧めします。
※パスポートの提示が必要になる場合もあるので注意して下さい。

カスタマーサービスセンターでの申請は、WiFiのパスワードを教えてもらえますか？などと質問すると、スタッフがパスワードを発行してくれます。

英語例）
Can you tell me your WiFi password?

中国の電話番号がないと利用できない空港

一部の空港で、中国の電話番号でのSMS認証をしないとフリーWiFiが利用できない場合があるので注意して下さい。

中国の電話番号がないと無料WiFIが利用できない空港一覧

• 広州白雲国際空港
• 深圳宝安国際空港

上海の地下鉄で無料WiFiを利用する

その他、上海では、地下鉄でも無料WiFiサービスが提供されています。ただし、こちらも中国の電話番号での認証が必要となるため、日本人旅行者には不向きです・・・

まだ上海地下鉄の一部の路線では提供されていませんが、以下の方法で接続できます。

• スマホやタブレットなどでWiFi接続を開きます
• 接続ID：花生地下鉄WiFiを選択
• WEBブラウザが起動するので、中国の電話番号を入力
• SMSにて、パスワードを取得
• その後、WEBブラウザにてパスワードを入力で、無料WiFiに接続できます！

スマホでドコモ・au・ソフトバンクの海外パケットを使うと？

上述したように、中国では様々な場所で無料WiFiが利用できるのですが、ほとんどの場所で中国の電話番号認証が必要になります。

そういった面を考慮すると、日本人旅行者が一番手っ取り早く、中国でネットを使えるのが、スマホでそのままデータ通信する方法です。

実際にどれくらいデータ通信の料金がかかるかというと、各キャリアによって違ってきます。

中国での各キャリアのモバイルデータ通信料金

中国での各キャリアのモバイルデータ通信料金

キャリア名	料金
au	1KB：1.6円 ただし、以下の海外ダブル定額が申込み不要で適用される １日約24.4MBまで：最大で1,980円 １日使い放題：最大2,980円
ドコモ	1KB：1.6円 ただし、以下の海外パケ・ホーダイが申込み不要で適用される １日約24.4MBまで：最大で1,980円 １日使い放題：最大2,980円 ※申込みが必要だが、海外1dayパケ：24時間30MBまで固定で1,280円のプランも有り
ソフトバンク	1KB：2～10円 ※機種や料金プラン等による また、以下の海外ダブル定額が申込み不要で適用される １日約25MBまで：最大で1,980円 １日使い放題：最大2,980円

上記表をまとめると、au、ソフトバンク、ドコモともに、最大で1日2,980円となっています。

ただし、ドコモの場合、事前に申込みをすることにより、海外1dayパケを利用する事ができ、24時間1,280円の料金となります。しかし！24時間で30MBまでの容量制限があり、30MB以降は送受信時最大16kbpsまでと極端に速度が落とされます。
海外1dayパケの料金詳細はこちら(ドコモ)

ドコモの1dayパケに関してもう1点。30MBは、ウェブ閲覧で少し大きい画像が表示されてしまったらすぐに突破してしまうため、あまり現実的とは言えないでしょう・・・
例）ユーチューブの動画を1分：約24MB（HQではない動画）
動画は見ないとしても、画像が多いサイトの閲覧でも、すぐに24MBは越える可能性も・・・

しかし、1日2,980円は高い・・・7日だと約2万1000円にもなります。

現地の格安SIMを利用する方法

次にお伝えする中国でネットに接続する方法は、格安SIMを利用する方法です。

中国で格安SIMを利用する条件

中国で格安SIMを利用する条件は、以下です。

• 格安SIMの獲得
• SIMフリーのスマホ、タブレットなどを持っている

1番目の格安SIMの獲得は、今だとアマゾンでData通信専用SIMカードなどが売られているため、比較的簡単に条件をクリアできます。

しかし、そもそも、SIMフリーのアンドロイドやiphoneなどのスマホ、もしくはタブレットを持っている人はどれくらいいるでしょうか？

このためにSIMフリーのスマホを手に入れるのは割高で面倒なので、格安SIMを利用できる人はここでかなり絞られてしまいます。

日本国内でも中国で使えるSIMが買える

格安SIMを購入するのであれば、最低でも１GB以上のものをお勧めします。500MBだと、中国旅行中に超えてしまいネットが使えなくなる可能性もありますので、できれば1GB～がお勧めです。

先ほどのData通信専用SIMカードであれば、7日間で1GBが利用でき、SIMを挿すだけで使える*ので、とても便利です。
*仕様変更の可能性もあるので注意して下さい。

さらに、このSIMカードは香港経由でのローミング接続となるため、中国でのネット検閲に引っかかりません。つまり、FacebookやLINE、GoogleMapなども使えるようになるため、中国旅行・観光がとても便利になります。
※状況は変化する可能性もありますので、購入前に最新の商品情報の確認をお願い致します。

海外レンタルWiFiで便利にネット接続

最後にお伝えするのが、最も手軽に安く中国でネットが使えるWiFiレンタルの方法です。

接続方法も簡単で、中国についたら、レンタルWiFiの電源を入れ、スマホで繋ぐだけ。グループで共用できるため、人数で利用料金を割るともっと安くなります。便利さと料金を考えるとWiFiレンタルが最もお勧めです。
※レンタルWiFiについては、こちらの中国のWiFiレンタル料金比較ランキングにて徹底特集していますので、参考にしてみて下さい。

いかがでしたでしょうか？ステップ１の中国旅行でWiFi・ネットを使う方法は以上です。

続いて、ネットが必要なケースをシチュエーション別でご紹介していきます！
→ステップ２：中国でWiFiってどれだけ必要を？